はじめに:警備の仕事に対する“二極化する声”
警備業界は今、多くの人が未経験からチャレンジしやすい職場として注目を集めています。一方で「すぐ辞めたくなる仕事」というイメージも根強くあります。では実際に、現場で働いている人たちはどう感じているのでしょうか?
この記事では、「警備を辞めたいと思った瞬間」と、逆に「この仕事を続けていてよかった」というリアルな声を集め、警備の現場の実態に迫ります。
1. 「辞めたい」と感じた5つの瞬間
① 暑さ・寒さなどの過酷な環境

「夏場のアスファルト上は地獄です。汗でユニフォームが絞れるレベル。体調管理が大変すぎて、最初の1週間で辞めたくなった」(30代男性・交通誘導)
② トイレ・休憩の不自由さ

「1人で立ってる場所だと、トイレにもなかなか行けない。休憩も簡単には取れない現場もあって…」(40代女性・雑踏警備)
③ 周囲からの“見られ方”
「『立ってるだけの仕事でしょ?』と言われるのが地味にツライ。自分がやってる意味を感じづらくなる」(20代男性・施設警備)
④ 給料と責任のバランス
「責任あるのに時給が安すぎ。交通誘導でミスしたら事故なのに、給料はコンビニと変わらない」(50代男性・交通誘導)
⑤ 人間関係・教育不足
「新人教育が雑な現場に当たると、何もわからず放り出される。現場によって当たり外れが激しいのはつらい」(20代女性・初勤務3ヶ月)
2. それでも「続けたい」と思える理由
① 感謝される場面がある

「『ありがとう!』って言われた瞬間はやっぱりうれしい。交通整理がうまくいった時なんか、達成感あるよ」(40代男性・交通誘導歴5年)
② 年齢・経歴に関係なく働ける
「50代から始めたけど、問題なく働けた。経験よりも丁寧さや真面目さが求められる現場が多いから安心できた」(60代女性・雑踏警備)
③ 現場の雰囲気がいいと居心地が良い
「たまたま配属された現場の隊長がすごく良い人で。人間関係が良ければ仕事は続く」(30代男性・施設警備)
④ 体を動かして働ける
「体力的にはキツいけど、デスクワークよりは性に合ってる。汗をかいて稼ぐ感じが好き」(20代男性・体育系出身)
⑤ 時間の融通が利きやすい
「週2〜3日だけ働けて、無理なく生活の足しにできる。Wワークや定年後にはちょうどいい」(60代男性・週3勤務)
3. 辞めたくなる人と続けられる人の違いとは?
◆【1】現場の“当たり外れ”は本当に大きい
警備業は現場ごとの差が極端。「この現場なら続けられる」と感じる人もいれば、「あそこには戻りたくない」という人も。現場ガチャとも呼ばれる所以です。
👉 対策:良い現場や上司に当たると定着率が上がるため、会社の現場選び・相談体制も重要。
◆【2】最初の3ヶ月を超えられるか
1〜3ヶ月の間に「しんどい」「自分に合わない」と感じて辞める人が多いですが、3ヶ月を超えると慣れてくるという声が多く聞かれます。
👉 対策:最初の現場選定と教育サポートが鍵。初期教育やOJT制度の有無は求人選びでも確認したいポイントです。
◆【3】目的を明確に持っているか
「生活費のため」「次の仕事までのつなぎ」「体を動かしたい」など、目的が明確な人ほど辞めづらい傾向があります。逆に「とりあえず」で始めた人は挫折しやすい傾向に。
👉 対策:自分なりの目的や目標を持つことがモチベーションにつながる
4. 続けやすい職場の条件とは?

✅ よくある「続けやすい職場」の特徴
- 初心者への教育が丁寧
- ベテランと組ませる体制がある
- トイレ・休憩場所が確保されている
- 月単位で現場が変わらない
- 週2〜3勤務や時短など柔軟な働き方が選べる
求人票だけでなく、実際に面接や電話で「現場の雰囲気」や「教育の仕方」などを聞くのがおすすめです。
5. まとめ:向き・不向きはあるが、“続く理由”も確かにある

警備の仕事は、確かに楽な仕事ではありません。環境、待遇、現場の質、人間関係——どれもが辞めたくなる要因になる可能性があります。
しかし同時に、「続けられる理由」もまたたくさんあります。向いている人には、安定して長く働ける職種でもあります。
「辞めたい」「向いてない」と思ったら、まずは職場や現場を変えてみるのも一つの選択肢です。
自分に合った場所なら、あなたの“続けたい理由”が見つかるかもしれません。
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