警備をやめるか、やめないか?

警備員が辞めたくなる瞬間とその理由

8〜12分

リード

■ 1. 辞めたくなった瞬間は、誰にでもある

まず、現役の警備員たちに「辞めたくなった瞬間」を聞いてみました。どの声も決して特別なものではありません。


「真夏の現場で、倒れるかと思った」

「交通誘導でアスファルトの上にずっと立ってると、体感温度が40度超えるんですよね。
水分補給はできても、やっぱり命削ってる感じがして。『これは続けられないかも』と本気で思いました」
(30代男性・交通誘導)


「周りの目がつらかった」

「知り合いに見られるのがイヤでした。『なんでそんな仕事してんの?』って顔された気がして。
見下されてるように感じて、自分に自信がなくなった時期もあります」
(20代女性・雑踏警備)


「責任ばかり重くて、給料が割に合わない」

「工事現場で車両誘導してて、ヒヤッとすることもある。でも給料は1日8,000円とか。
事故が起きたら自分の責任。『何やってんだろ』って思ったことは何度もある」
(40代男性・交通誘導)


■ 2. それでも“続けた人たち”が語る、本当の気持ち

では、そんな風に辞めたくなった人たちは、なぜ辞めずに続けたのでしょうか? ここでは、“踏みとどまった理由”に焦点を当てました。


「少しずつ“慣れ”が生まれた」

「最初の1ヶ月は毎日が不安だったけど、2ヶ月、3ヶ月と現場に出ているうちに、仕事の流れがつかめるようになった。
“やり方がわかってきた”ことで、気持ちが少しラクになった」
(50代男性・施設警備)


「『ありがとう』のひと言で、救われた」

「おばあちゃんに“ありがとうね、暑いのに”って声かけられて。泣きそうになりました。
見てくれてる人はいるんだなって思った瞬間。それだけでまた頑張れた」
(30代女性・雑踏警備)


「他の仕事より、安定していた」

「職歴もスキルもなかった自分にとって、安定してシフトがあって、現金手渡しの日払いもできた警備は助かった。
他の仕事は落ちたけど、警備は“受け入れてくれた”という思いもある」
(20代男性・交通誘導)


■ 3. 「辞めたい」と思った時、まず考えてほしいこと

「辞める=悪いこと」ではありません。ですが、辞める前に一度だけ“立ち止まって考えてほしい”ことがあります。


◆ 1. 辞めたい理由は、“環境”か“仕事内容”か?

✦ 現場がきつい(場所・人間関係)
✦ 教えてくれない・放置された
✦ 時給や休憩に不満

これらは、実は仕事内容そのものではなく「環境」や「人」の問題であることが多いです。

つまり、会社や現場を変えることで改善できるケースもあります。


◆ 2. 向いてない…それ、本当に“向いてない”?

「立ちっぱなしが辛い」「ミスが怖い」などは、最初は誰でも感じます。
でも、1〜2ヶ月後には「慣れる」「判断力がつく」「体力がつく」といった変化が起こる人も多いです。

👉 “向いてない”と思った時こそ、少しだけ様子を見る期間を持ってみてください。


◆ 3. 辞めた後、どうするかイメージはある?

転職先がすでに決まっている、明確なステップがある——なら辞めるのは前向きです。
ですが、勢いで辞めてしまい、後悔する人も少なくありません。

👉 「辞める理由」だけでなく、「辞めた後どうするか」も考えてから判断を。


■ 4. 気持ちが軽くなる“小さな行動”5つ

「明日から楽になる」わけじゃなくても、心を少しだけ軽くする方法を5つ紹介します。

  1. 信頼できる人に、気持ちを話す(同僚、家族、SNSでもOK)
  2. 現場責任者や会社に、環境改善の相談をしてみる
  3. 思い切って、別の現場を希望してみる
  4. 1週間だけ“続ける”と決めてみる(期限付きで)
  5. 同じ境遇の人の声を読む(この記事のような体験談)

■ 5. 最後に:あなたの選択は、あなたのもの

辞めるのも、続けるのも、あなたの自由です。
大事なのは、「自分の気持ちをごまかさないこと」と、「少しだけ未来の自分を想像してみること」。

もしかしたら、今のしんどさは一時的な“壁”かもしれません。
乗り越えた先に、「思ったより悪くないな」と思える日が来ることもあります。

だからこそ、もし今「辞めたいけど迷ってる」なら——
あなたがどうしたいのか、自分に正直になってみてください。


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